MAYRAMのシルクロードライフ
中央アジア、キルギス共和国のウズベク人と結婚して幼い3人の息子がいます。キルギスに住んだり、日本に住んだり。
現地の生活や食事もご紹介します。
MAYRAMの店長ブログ。
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2012.12.28 Friday
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私の結婚式〜結婚式当日〜
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結婚式当日、夜明け頃から家の門の前に1mくらいある長ーいラッパを持った人が左右に立ってラッパを上に向けプープーと鳴らし「今日ここの家で結婚式がありますよ」と村中に知らせます。
これが、綺麗な音ならいいのですが、どうしてなのかメロディーがないのです。ここが残念なところ。
ただひたすらプォープォーと鳴らし続けます。
昨晩一度帰宅したお客さんがまた朝食を食べるためにやってきます。
プロフと言われるピラフの原型の料理を作る人がきて、大量のご飯をつくってくれます。かっこよく言うとケータリングです。
この時もまだお客さんは男性だけ。
私はというと、おめかしをしに、メイクアップと着付けをしてくれるところへ行って今までしたことがないほど濃いメイクをしてもらっていました。
そして、本来ならば私は自宅で花婿がお迎えに来るのを待つのですが、
実家は日本なので車で15分くらいの親戚の家を借りてそこを私へ迎えに来ることになっていました。
花婿が私をお迎えに来てくれて、家族でお祈りをします。
日本人がウズベク人に嫁ぐということで色々な人が来ていて、見ず知らずの人にパシャパシャ写真を撮られました。
私は親戚などに会うとベールの端を持ったままお辞儀をする「サローム」をします。
つけまつげに全然慣れてないので目を開けても重力を感じて変な感じでした。
それから花婿の家に行って大勢のお客さんが見ているところで
一番前の机にお客さん側を向いて座って、
目の前にはご馳走がならべられましたが、隣にいる世話係の女の子に
どういう訳か「食べないで!」と囁かれました。
ウズベクでなかなかお目にかかれないバナナや、様々な美味しそうな食事が目の前にあるのに、どうして食べちゃいけないのー!!!
すると「みんなあなたを見てるから、恥ずかしいからね!」とまた囁かれました。どうやらみんな見てるからムシャムシャ食べずにおとなしくしていたほうがいいということのようです。
なにかやらかすと嫌なので片手を胸に当てて、ウズベク人の敬いポーズのまま大人しくじーっとしていました。
お客さんはいつの間にか女性のみになっていて、みんな踊ったり歌ったり
楽しそうです。
私も踊る番がきましたが、重い服をきて思うように動けません。
それでも他の皆と同じように楽しく踊ろう!と思っていたら、
またさっきの世話係の女の子が「あんまり踊らないでね!!!」と囁きます。
え?どういうこと?
そう、地域柄もあるかもしれないですが、花嫁はあんまり激しく踊ったら恥ずかしいというのです。ということで大きなドレスをゆらゆらをさせながらなんとなく動いているような不思議な動きをしていると、
お義祖父さんやお義父さんが来て私にお金を握らせてくれました。
私はまたベールの端をもってサロームをします。
そうして私たち夫婦の家となる部屋に私だけが入りました。
やっとくつろげる!と思ったのも束の間、女性のお客さんたちも一緒にズラズラ入ってきました。
わー。結局写真攻め挨拶攻めハグ攻めでアタフタしていると、
窓の外では花婿と花婿の友人たちが音楽にあわせてガンガン踊っています。
ウズベクの男踊りって手を広げてグルグル回るんですよね。
私は旦那さんが踊っている姿を見たことがありませんでした。
すんごい勢いで足を踏み鳴らしながら踊っている姿を見て、
あ、この人ウズベク人なんだな・・・と改めて感じていました。
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