MAYRAMのシルクロードライフ
中央アジア、キルギス共和国のウズベク人と結婚して幼い3人の息子がいます。キルギスに住んだり、日本に住んだり。
現地の生活や食事もご紹介します。
MAYRAMの店長ブログ。
現地の生活や食事もご紹介します。
MAYRAMの店長ブログ。
-
2013.01.30 Wednesday
-
産後40日間はおうちで軟禁生活
-
日本でも産後1ヶ月間は外に連れて出ないとか、そんな話があるそうなのですが、ウズベクの文化では明確に40日間は赤ちゃんも出産した母親も人目に触れてはいけないと決まっています。
それから、冷たい水仕事もダメ、重いものを持ってはダメ、すべて40日間は特に厳しく言われます。実際、出産をしたあとは身体がいつもと全然違ったのでこうして決められているととっても助かりました。
出産前は家業を手伝ったり、家事したり、近所の家におしゃべりに言ったりお客さんをもてなしたりと毎日忙しかったけれど、産後は誰も私に赤ちゃんの世話以外何もさせようとしないので、急に赤ちゃんと向き合うだけの日々になりました。
赤ちゃんが生まれると、その家にエキソンと言ってお祝いをしに沢山の女性たちが来ます。親戚や近所の人など、何十人かの人が様々なプレゼントをもって来てくれました。大抵が赤ちゃんの洋服です。
そんな時でさえも、私と赤ちゃんは人目に触れてはいけない(人の目から守る)ので、お客さんと鉢合わせしないようにわざわざ遠回りして客間の近くを通らないようにしてトイレへ行ったり、すごい苦労!!!
お義母さんはご飯を用意して中庭の窓から私に差し入れてくれます。
赤ちゃんを起こさないように静かに頬張るワタシ・・・
お義母さんがエキソンの様子を写真で撮って見せてくれました。
あんた見れなくて可哀想だから、と。
お馴染みのご近所さんたちにもしばらく会うことができませんでした。
ところが、どうしても赤ちゃんが見たいと私の部屋を訪れてくる人もいて、お義母さんは憤慨。(笑)
赤ちゃんと嫁が病気になったらどうするの!!と。
他にも、近所の8,9歳くらいの女の子達が大人のいない時間を狙って、
サーっと入ってきてまた10秒くらいでサーっと去っていくということもありました。こっちもほとんど何が起こったか分からない程で、あとから
あ、赤ちゃん見たかったんだね〜
と分かったり。
40日間は結構長く、外が懐かしくて、家の門の隙間から何度も外を眺めました。
お義父さんが、隙間から外を覗いていた私を見つけて、
「可哀想に!もういいじゃないか40日なんて守らなくて!」
と言ってくれましたが残りちょっとだったのでちょっと我慢し、ラマダンも半ばに差し掛かった真夏のある日、やっと40日が明けました。
41日目の朝は特別な開放感で、まるで大学受験が終わった受験生のようにふわ〜っと解き放たれた気分でした。
ウズベク人の昔からの知恵で、40日間家事などをしなかったおかげで、産後疲れ果てることもなく、腰痛なども起こらずに体調を戻すことができました!
にほんブログ村
-
全 [28] ページ中 [1] ページを表示しています。